2011年2月4日金曜日

投機マネー

 今、食料品が世界的に高騰している。その原因は新興国の食糧消費の拡大がひとつ。もうひとつが投機マネーが食料品の先物取引市場に流れ込んでいる事。この二つ目の理由を許していいものとは思えない。数年前、原油価格の上昇で多くの漁業、運送業、果ては銭湯まで、多くの人が失業した。マネーゲームをしている人たちが儲けようが損しようが、まあ、勝手にやってくれればよろしい。しかし、なぜ私たちゲームに参加していない者までがこのような甚大な損失を被らなければならないのか。著しく公平性に欠けている、法整備が遅れている、ということを世界中の議員連中は理解しているのだろうか。生活必需品に関しては投機の対象から外すべきです。何も私は共産主義者でもなんでもない。競争はあってしかるべきだし、優れた仕事をした人がそうでない人より多く稼ぐのは当然のことだし、そうあるべきだと考える。しかし、勘違いしてはいけないのは、巷よく言われる自由経済とは無制限に何をしても許されるというものではない。「独占禁止法」というよく知られたルールがあるように、それは一定のルールの下にある。もしそれがなければ、弱肉強食だけがルールという、なんでもありの、無法社会に逆戻りだ。「それはあんまり不公平だ。」と、人類は何千年もかけて少しづつ、ルールを、コンセンサスを積み上げてきた。しかし今、投機という分野に関して法整備が遅れている。大金を持つ者は権力も持つ。彼らは当然、法整備を邪魔をしてくる、大金を手に入れたいからだ。しかし、それを許してはいけない。法律を作る議員を私たちが選ぶ選挙というシステムを既に私たちは手に入れている。ばかげた状況に憤りを感じているのは私だけではないはずだ。

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